関西じつわ表紙イラスト集 JR京都 ホーム
京都の景観を壊すのではないと言われている京都駅ビルへ行って来た。しかし、その周辺は十分景観は壊れている。
この駅ビルは形がつかみにくい為、お隣の京都タワーのようにシンボル化しにくい。複数の建物を鉄骨で囲んでいる構造で、歯がゆいほど形がはっきりしない。
馬鹿ほど高いところに登るたとえをこのビルに当てはめたくはないが、空に向かって伸びる長いエスカレーターや大階段を見ていると、バベルの塔を連想してしまう。
不景気な時期に、このような遊びの多い建物を見ると、今は景気がいいのかと錯覚してしまう。たとえが適当ではないが、大本営発表の偽戦勝情報のようだ。
東寺からこの建物を見ると、まるで城塞だ。若い人の意見を聞くと、プラモデルの中にいるような感じだと答えてくれた。うっかりしていると迷子になり、京都駅を見失いそうになるのも、そのためかもしれない。