川崎エッセイ 絵解き世間之事情 その20 電話料金      HOME

 先日電話料金未払いのため、切られてしまった。支払うのを忘れていたのだ。電話が使えないとインターネットもファックスも繋がらなくなってしまう。それでコンビニへ支払いに行こうとしたのだが、請求書が見あたらない。
 その経験は何度もあり、いつもはI市の電話局で請求書を作ってもらい、支払っていたのだが、電話局が閉鎖されたため、T市かA市にある電話局が最寄りの局となる。場所が分からないので、原付バイクで向かう。
 A市へ行くと、営業窓口がなくなっていた。小さな営業所が便利な場所にあるのかと思い、探していると公共施設の建物があったので、そこで聞くと、A市内で直接払える場所はないらしい。
 仕方なく、N市が近そうなので、バイクを走らせる。大きな建物で、窓には明かりがあり、閉鎖されていないので、中にはいるが、ここでも電話代の支払いはできないらしい。営業所が郵便局の近くにあるのでというので、そちらへ行くと、玄関に営業していないとの貼り紙。
 問い合わせ先の電話番号に携帯でかけるが通じない。それで公衆電話からかけ、ことの次第を説明すると、請求書を郵送してくれるとのこと。
 コンビニで払えば、即電話は繋がるのだが、郵送では早くても丸一日はかかるだろう。
 いずれも僕が支払わなかったのがいけないのだが、電話局がそこにあるのに払えないもどかしさがある。
 その日は朝の九時前から電話局を都合四カ所周り、帰ってきたら昼を過ぎていた。NTTは民営化し「お上のやることは」のセリフもはけない。しかし、利用者側も、どこかお上に甘えているところがあるのかもしれない。
 携帯電話の営業窓口は嫌と言うほど町中で見かける。これもまた時代だろうか。


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