小説 川崎サイト

 

コーヒー健康管理


 草加の健康管理はコーヒー。
 コーヒーが特に体に良いわけではない。ホットコーヒーにシュガーやフレッシュを入れている。糖分制限や、脂肪がどうのとかは関係がない。
 決まって行く喫茶店があり、そこのコーヒーで分かる。この店のコーヒーはしっかりとしており、専門店なので個人喫茶が薬缶に入れて保存しているのとは違う。それもいいのだが、安定しておればいい。味とか濃さとかだ。
 質は問題なのではなく、量だ。ケチって少ししか入れない店もあるが、それは違う。そんなにガブガブと飲むものではないためだろう。
 では何処が健康管理なのか。これは量。飲み残し量が目安。
 調子の悪いときは僅かしか飲んでいない。調子の良いときは全部飲むこともあるが、これは喉が渇いていることも含まれるので、大凡でいい。
 コーヒーは刺激物でもあるので、その刺激を嫌うときは体調がよくない。そのため、飲み残しが多い。また、気分も優れないのだろう。元気がなかったりする。そのパロメーターになるのが飲み残しの量。
 草加は煙草も吸うが、調子が悪いときは少なくなるのではなく、逆に多かったりする。これはあてにならない。一寸、間が開くと吸う。
 熱中しているときは吸わなかったりする。だから、あてにならない。
 飲み残しの少ない日、つまり体調とかがいい日は、当然、味も違う。味覚が生きている。甘い酸いを感じる箇所も元気で敏感なのかもしれない。
 飲み残し量で、体調や気分。また気運まで分かったりする。
 当然、飲み残し量を気にして飲むと、パロメーターとしての役目に手が入るので、出来るだけ意識しないように飲んでいる。
 また、コーヒーを飲みに喫茶店に入るのだが、それだけで入り、飲み終えれば出るというわけではない。
 本を読んだりネットを見ていると、コーヒーのことなど忘れてしまう。目の前にあるので、適当に飲んでいるだけ。この状態が良い。
 コーヒーだけをじっと見詰め、味わいや香りだけに集中するよりも。
 ところがその喫茶店、たまにセールをやる。もう一杯プレゼントだ。これはアタリだとマークが見える。コーヒーの底だ。裏側ではない。飲み干さないとコーヒーが邪魔で見えない。
 このときは、それを見るため、無理をしてでも全部飲む。レジで、底のマークを見せるとチケットがもらえる。そのとき、コーヒーが残っていると、不細工だ。
 このときの健康管理はどうなるのか。
 それは、飲み干すのが簡単だったか、そうではなかったかで決まる。
 草加のコーヒー健康管理は、見ているだけでは何ともならないので、飲み残しが多かった日は、大人しくしている。地味に。
 全部、飲み干せた日は、特に何もしない。普段通りの動きでいい。
 当然飲み残しが多いどころか、コーヒーが気持ち悪く思える日などは重症だ。この場合はかなり大人しくするに、ランクに上げる。
 しんどいときは無理をしない程度の健康法だろうか。あたりまえの話で、普通に誰でもやっていることだが、無理をしたくないのにしないといけないこともあるのだろう。そちらを改善した方が本当はいい。
 
   了


2022年2月6日

 

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