川崎フォトエッセイ  その131  都会    ←前 次→  HOME


 誰が使用、または利用しているのか特定できない雰囲気が都会のイメージとしてある。

 町内の路地を通る人は、ほぼ決まっている。その意味で、都会的ではない。しかし、造成地にできたような街は都会的要素が高い場所もある。たとえば地下鉄でダイレクトに繋がっているような新興住宅地だ。

 都心部の雰囲気をそのまま住宅地に持ってきたような感じで、駅前には昔からの雑貨屋さんなどあるはずはなく、大手スーパーのモダンな建物がでんとある。

 一戸建ての住宅が並んでいても、都会のマンションと似たような関係だろう。
 都会の孤独感は、いつも決まった人がそこにいないことだ。おそらく同じ人が同じ時刻にその場所を通っているかもしれないが、人数が多すぎて把握できない。

 都会風に構築された宅地も、世代を重ねるうちにこなれた町内になるのだろうか。