川崎フォトエッセイ  その137  徒歩    ←前 次→  HOME


 僕は喫茶店へ、一日最低三回は行く。忙しいときはスクーターを使っていたが、最近は歩いていくことが多くなった。そのほうがリズム的にいいからだ。

 忙しいときに、わざわざ歩くのは、休憩の意味もかねている。それに、徒歩のほうが雑念しやすいからだ。

 徒歩は何も使わないで、前進後退できるが、よく考えると素足ではない。つまり靴を履いている。自転車や自動車に、乗り心地があるように、靴によって歩き心地が違う。もっと言えば靴下まで影響する。

 スニーカー代わりに自転車やスクーターに乗るというのは嘘だ。不法駐輪の取り締まりに引っかかって、喫茶店の前に自転車を止められないのだ。スクーターの場合も、駐車できるような道路は、市街地にはまずない。

 それに比べると、徒歩移動はその種のプレッシャーが少ないので、精神的にものんびりできる。