川崎フォトエッセイ  その220      ←前 →次  HOME

 龍は想像上の動物である。人間とは不思議なもので、存在しない生き物を作り上げるらしい。その意味で、平気で神様とかも作ってしまうのだ。

 しかし、それらを生み出す需要が存在していることは確かだ。この世にいるキャラクタではらちがあかない場合、非常にレベルの高いキャラクタを作ってしまうのだ。または、この世に存在しない聖なるキャラを生み出し、不足を補うのだ。

 ただ、現実のことは、現実のことでしか解決しないのが現実で、人の意識上でしか存在しない抽象的な現実は、約束事が壊れると、骨董品になってしまう。

 しかし、約束事の結界が、生きている場合、現実を越えた機能を発揮し、それにうち勝つのは容易でなくなる。

 暗黙の了解的結界が、隠しマニュアルとして存在している。この種のモンスターとまともに戦っても勝ち目はないだろう。