川崎フォトエッセイ  その482  絆創膏      HOME

 以前はよく、ガラス窓などに絆創膏が貼られていた。別に薬が付いているわけではなく、テープ状に切った紙とか、丸や四角の形をした紙切れだった。特に専用の接着剤ではなく、普通のノリだったように思う。耐久性を考え、油紙を貼っているところもあった。

 最近ではガムテープを使用することが多くなり、耐久性はぐっと増している。

 しかし、割れた窓ガラスを、テープでひっつけているだけなので、応急処置であることには代わりはない。だが、いつまでたってもそのままの窓ガラスが残っている場合もある。

 生活が向上するにつれ、絆創膏付きの窓ガラスはあまり見かけなくなった。ガラス板が丈夫になったのか、または割れる原因の一つである「ボール投げ」とかの遊びが減ったためだろう。

 紙を貼り付けて補給するという発想は、簡単であり、特別な道具は必要ではない。それがまかり通っていた時代が懐かしい。