川崎フォトエッセイ  その670  歯がゆい      HOME

 歯がゆい光景がある。絵になるようでならない展開などがそうだ。現実はこちらの思う壺には嵌ってくれない。

 現実と思惑とが合わないのがリアルなこの世では常である。つまり、そのパターンも一般化している。

 思惑が重くなると思い込みになる。そこに嵌ると快適さよりもストレスを背負うことにもなる。

 ある思い込みが間違いであることを気づかない状態なら快適だろうが、周囲の人々が逆に不快を感じ出すと、快適ではなくなってしまう。

 人は所詮何らかの思い込みでしか動いていないのだが、思い込みの質が違っている。一般的な思い込みは常識を指すが、これは基盤としての思い込みに対するルールである。

 現実と思惑とのずれを感じたとき、それがボタンの掛け間違い的なケースでは、歯がゆく感じてしまう。同じレベルでの話ではなくなるため、違うものを指し続けるからだ。