川崎フォトエッセイ  その769  自販機と露天       HOME

 通り沿いにある自販機と、縁日などの露店は、似ているところがある。どちらも屋外にあることが多い。自販機は私有地に設置される例が多いが、露天はモロに歩道に店を出している。

 二つの違いは、自販機は日常的空間にあり、年中営業しているが、露天は縁日やイベント時のみの営業が多い。しかし、寺社も、観光地化し、観光客が年中来る場合は、縁日とは関係なく露天が出ている。

 当然最大の違いは、露天の店は人が店番をしており、手渡しでの売り買いになる。その時、店の人とはほとんど面識がないのが、町内の店とは異なる点だ。

 商品的な違いは、かなりあり、自販機に入っているような規格品とは対照的なのが、露天の品揃えだ。その店でしか売っていないような古物や古美術品、古書、などが売られている。

「露天をひやかす」という行為は、自販機では無理だ。屋外での販売では、似ているのだが、デジタルとアナログの違いのような印象がある。