川崎フォトエッセイ  その868  王道夫婦       HOME

 人はある年代になると結婚し、つがいで生きているケースが多い。そして子供を作り、子孫を残していく。これはいわば人としての王道である。

 しかし、ある年代に達していても、独身のまま暮らす人もいる。結婚というのは社会的行事なのだが、社会的条件が整っていなくても結婚はできる。そして子孫は残せる。

 条件が整っていても結婚しない人達は、一人で、または自分の子供と生きていく道を選んでいるのだろうか。

 しかし、多くの人達は、ある年齢になると結婚し家庭を持つ。それ以外の生き方は、意外な生き方となる。

 夫婦の一体感は外に向かったときは効力を発揮するが、内部ではデメリットも多い。結局人は一人で生きているのが王道で、その一人の人が、他者と一体となって暮らす道もあれば、一人で暮らす道もある。

 儀礼的夫婦でもしっくりいっていた時代なら、この形式は王道だが、今の時代は個人の道が王道になりつつあるようだ。