川崎フォトエッセイ  その1195 飾る      HOME

 飾ると妙なことになる可能性がある。ノーマルな状態に、何か問題があるのかと疑ったりする。

 飾ることは儀式的なことでもある。儀式は日常とは違う世界で、常用ではない。

 飾りたくなるようなものがあり、ずっとそれを飾り続けたいと思うこともある。そうなると、飾りが日常化してしまう。

 飾りっぱなしのものを見て暮らしていると、飾りをはずした状態、つまりノーマル状態が新鮮に見えることもある。逆にノーマル状態が怖い場合もある。

 形式化され、見慣れた飾りは、ある意味で日常化されている。飾らないと逆に不自然に感じるだろう。

 飾りにミスマッチがあり、飾れば飾るほど忌まわしいものになることもある。

 飾ることは、何かに化けることでもある。より強調するか、質的なチェンジだ。

 何もしないと言うのは飾らないと言うことでもあり、場合によっては飾らないことが不思議に見えることもある。