川崎フォトエッセイ  その1266 薬      HOME

 いつも困った行動をしている人が、ある日、その行動が原因で、大変なダメージを受けることがある。そのとき「それがよい薬となった」などと、言い表すことがある。

 ダメージが薬というのは、薬は使用方法を間違えると、毒にもなりうると言うことだろうか。それよりも、昔の薬は苦いものが多いため、苦い経験と引っかけているのだろう。

 とんでもない体験が薬となり、その後、困った行動をしなくなる場合、その薬を常用するかのように、常にその時の体験を思い出し、歯止めをかけるのだろう。

 しかし、何度も薬となるような体験をし、反省を繰り返しても、何度も何度も同じことを繰り返してしまう人がいる。

 その程度の薬では、効き目がないということだろうか。

 または、健忘症なのだろう。

 小さな町でも喫茶店は潰れても、薬局は潰れないで、残っていることが多い。喫茶店でコーヒーを飲んでも、単に一服するだけだが、薬は、もっと基本的な生命ベースでの話となるため、薬屋は人が生きている限り、需要はあるはずだ。

 

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