川崎フォトエッセイ  その1334 闇のエネルギー      HOME

 闇は光で照らさない方がよいこともある。暗いと言うことは見えにくいと言うことであり、その暗さが自然なのだ。

 見えないものは気にならない。無理にそこに光を当てると、正当な見え方ではなくなるため、不自然な見え方となる。

 夜には夜の世界があり、それを昼間と同じようには語れない。闇は語りたがらない沈黙でもあるからだ。

 闇の中のものを見ようとするのは、一種の好奇心かもしれない。それは覗き見的なレベルに近い。

 そして、闇に潜んでいるものを見たとしても、それはおぞましいものとして見えてしまうかもしれない。

 また、それがおぞましい存在だからこそ、闇の中に隠れているのだろう。

 闇の世界のものは、そっとそのまま触れずにおくのが、よいかもしれない。

 闇にはエネルギーが溜まっていることもあるが、別の箇所で利用するほうが好ましい。

 

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