川崎フォトエッセイ  その1336 世界観      HOME

 人の世界観は、一人一人違っている。

 同じような感じの人でも、また、同じような場所にいても、違った接し方をしている。

 その接し方で、世界をまさぐっているのだ。

 その違いを、自分の世界に引っ張り込もうとするのが人情で、違いがあっても、丁寧にそれを読み取ろうとしないことが多い。

 自分の世界観の中で動いたほうが分かりやすいし、自分のペースで動けるので、その世界観を前提にしようとする。

 これは単にペースや、ベースの取り合いなのだが、声高な人、押し出しが強い人がペースを掴みやすい。

 自分の世界観を持つことは悪くはないし、また、その世界観がなければ生きていけないのだが、それは単なる一つのローカルなものでしかないことを知るべきだろう。

 同じ人でも、環境が変われば、世界観も組み替えられたりし、その前の世界観が消えていたりするため、世界観も適当なものでしかない。