川崎フォトエッセイ  その1389 秘密の通路       HOME

 その人だけが知っている通路がある。他の人に教えたくない通路だ。

 通路は、通れる場所で、通れる道だ。

 そこは地図には載っていないかもしれないほど細かったり、また、私有地の中にある敷地の一部だったりすることもある。

 毛細血管のような通路で、通路としては認めたくない隙間とかも含まれる。

 その種の通路は道路ではないため、道路標識はない。歩道としても認められていない感じだ。

 余地であり、隙間なのだが、人が通行するため、ふさぐことが出来ないのかもしれない。また、その敷地の所持者も、なくなると不便だろう。

 車に追い立てられ、追いやられた歩行者は、そんな隙間のような通路で、やっと普通に歩ける。

 しかし、誰も通らず、誰からも見られていない通路は恐い面もある。

 

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