川崎フォトエッセイ  その1444 変化       HOME

 夜の帳が落ちようとしている時、何かが切り替わることがはっきりと分かる。

 つまり、昼から夜へ向かうのだが、それは瞬間的ではなく、じんわりと暮れていく。

 幕がじんわりと落ちていく感じで、それなりに時間的余裕はある。

 これが瞬間に切り替わるとすれば、かなり慌ただしいだろう。

 時計がなくても、陽の傾き具合などで、おおよその時間は分かる。また、晴れていれば、明るさで、その変化が分かる。

 何かに切り替わりつつある時間帯は、不安定さがある。昼や夜は、明るさとしては安定しているが、日の出や日の入りの時間は、刻一刻明るさが変化していくだけに、何となく落ち着かない。

 その変化時間が過ぎると、安定した夜や昼に切り替わる。

 変化の時間帯には妙なものが入り込む。それは不安定さが生み出した気持ちの問題だろう。

 

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