川崎フォトエッセイ  その1446 ホーム       HOME

 駅のホームは乗り降り出来ればそれでよいのだが、趣の違いが確かにある。

 小さな駅のホームと、いくつものホームがある大きな駅とでは、明らかに気分が違う。

 また、大きな駅では、長距離路線もあり、近所の駅ではなく、遙か彼方の町と結んでいることもあるだけに、旅情のようなものが入り込む。乗り間違うと、その日のうちには戻って来れないこともあるだろう。

 また、小さな駅でも、鉄道のホームは、遠くまで行ける駅と繋がっていることから、その路線が見えやすい。

 つまり、鉄道は経路がはっきりとしているので、道路のように自由に道を選択出来ないが、行ける場所と経路がはっきりとしているので、見晴らしがよいのだ。

 固定したものは分かりやすい。同じものが、別の使われ方をすると、その変化に落ち着きのなさを感じたりするのは、一つ間違えば、違う意味になるためだろう。

 

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