川崎フォトエッセイ  その1448 生活道路       HOME

 生活道路は、その町の特定の人が通る場所である。道幅が細く、車の抜け道としてのメリットがない場合は、通る車も配達用の車両や自家用だろう。

 その道で出会う人は、その近くの人で、決まった時間に通っていると顔見知りになる。

 顔を知っているだけの関係だが、その程度の知り方であっても、不審度は低くなる。

 他の場所で、その人を見たとき、見覚えはあるが、思い出せないことがある。その道で、その時間帯ですれ違わないと、ぴんとこないのだろうか。

 主婦は一人では大人しいが、複数集まると、集団心理が働き、行き交う人を直視するようになる。

 通り過ぎたあと、小声で何やら囁きあっている。

 それは外部から来た不審者よりもたちが悪いことがある。