川崎フォトエッセイ  その1500 シンボルと心情       HOME

 マンホールの上を歩くことがある。踏むと言ってもよい。

 最近のマンホールには色々装飾が施され、シンボル的な図柄が表示されている。

 そのシンボルの中には、踏んではいけないようなものもある。これは踏み絵という発明を持つお国柄のためだろうか。または、土足で踏みつけるという言葉がある国のためだろうか。

 多くの人がマンホールを踏むとき、踏んでいることさえ気付かないことがあるし、また、その図柄など見ていないこともある。当然そこにシンボル的な何かが刻まれていても気付かないだろう。

 シンボル的なことに対しては、シンボル的な信条で接する。しかし、それがシンボルであるとは認められない場合は、その信条も単なるものとなる。

 人の気持ちが食い違う要素の一つとして、シンボルであるかどうかでないかの認識の違いが原因となることがある。

 シンボルには具体性はなく、心情の中で発生する。

 

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