川崎フォトエッセイ  その1524 レプリカ      HOME

 遺跡にあるようなオブジェをあしらった店などが、そのまま閉鎖し、潰れてしまうと、まるで未来を予測したように、そのオブジェが活きる。

 元々古代遺跡などにあったものものなので、遺跡化した場所にはふさわしい。

 古さを求めて古きものを取り込み、やがてその全体が古きものとなると、元に戻った感じとなる。

 その古きオブジェが単に複製で、本物ではない場合、いつの時代に作られたレプリカなのかで、時代の背景が分かる。

 古さを模したものが、そのまま古きものになってしまう感じだ。その場合の古さは、新しき古さで、古さに対しての価値は絶無だ。

 それが機能している限りにおいて古きイメージが活きる。

 俗っぽさは風俗的で、その時代の風の流れれ具合で合致しているときは快いが、風が過ぎると陳腐なものとなる。

 

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