川崎フォトエッセイ  その35  ゴミ    ←前 次→  ホーム


 その人にとってはゴミでも、ある人にとって、そうではないものがたくさんある。

 もっとも、どう見てもゴミとしか言いようがない廃品もあるにはあるが。

 この時代、ゴミは増える一方である。それと比例するような感じで、精神的なゴミも増えた。

 不快な記憶とかが、生ゴミのように残る。そして妙な場所で捨てようとする。八つ当たりである。

 ゴミを不当投棄できないように、他人に当たってはいけないのだ。しかし、ゴミの出し方が悪い人がいるわけで、処理に仕方が問題になる。

 ゴミの不当投棄を厳重に取り締まると、その地域は奇麗になるが、捨て場所が他の場所に移るだけのこともある。

 街に溢れるゴミの量と同じ量のストレスを、僕らも常時背負ってしまっているのだろうか。