川崎フォトエッセイ  その57  公衆電話    ←前 次→  HOME


 よく見かけるのに、いざというとき周囲にないものがある。例えば公衆電話がそれだ。息せき切ってやっと見つけ、さあかけようと、メモ帳をめくり、番号を見ながら、インプットするのだが、妙に焦ってしまい、番号ミスを犯したりする。

 これは、いつもの部屋からかけるのと違うためで、見たこともない電話機に初めて触れことも手伝って、操作方法にとまどうのだ。さらに後ろで人が待っていると、余計に取り乱してしまう。

 ダイヤル式の電話機は、数字が順番に並んでいたのでよかった。回しているときに間違いが分かったのだ。たしかにプッシュ式のほうが早いが、そのスピード感が、なぜか、せかされているようで、あわただしい。正にプッシュされる思いだ。

 公衆電話も、古い街角にあると、かけてみたくなる。設置されている場所によって、扱い方ものんびりとしたものになるのかもしれない。