近い場所へは遠い場所よりも早く到着できるのが。人間が歩いて行く場合の距離感覚である。
ところが国内なら、飛行機で通勤時間範囲内で行ってしまえる。これで距離感が狂うかといえば、そうではなく、金銭的な距離感となって反応してくる。まあ、お金を出さないと、距離感がつまらないのである。そのため、相変わらず距離感は存在する。
交通網の発達で、遠い場所が近くに引き寄せられるが、意外と飛行場までの距離が遠かったりする。また、距離的には近いのに、交通の網目からこぼれていると遠く感じる。
さらに遠く感じさせる地名もある。これは馴染みのない地名や、始めて行く土地や「遠い」というイメージが植え付けられている地名とかである。
心理的な遠さは、交通機関で距離感が短縮されても、残るようだ。