川崎フォトエッセイ  その147  反対側    ←前 次→  HOME


 冬に、夏に写した写真を見ると、別の国のように思えてしまう。日本には四季があるので、特にそう感じるのだろう。

 春に夏の写真を見ても、それほど違和感がない。秋に冬の写真を見る場合も同じだ。やはり反対側からの眺めでないと効果が出ないようだ。

「白黒」「陰陽」「プラスマイナス」などの図式は、単純すぎて、割り切れない箇所へのフォローが不満足だが、わかりやすさは、人を気持ちよくさせるようだ。

 逆の立場から眺めたほうが、理解はしやすいが、たとえば、店員の立場になって買い物をした場合、逆に損をすることもある。しかし、あくまでも客が思っている店員の立場なので、正しくはないが……。

 人の気持ちは計り知れないものだが、当たっているときもあるだけに、無視するわけにはいかない。だから白黒はっきりとした返答のほうがわかりやすいのだ。

 しかしどちらも正確ではないことは確かだ。