川崎フォトエッセイ  その149  海峡    ←前 次→  HOME


 海峡に橋が架かると、不便な面も出てくる。たとえば原付バイクが通れなかったりする。それまではフェリーで渡れたのだが、本数が減ったり、フェリー便そのものが消えてしまうこともある。僕も、鳴門海峡を渡るとき、原付で四国に上陸できず、バスで橋を渡ったことがある。

 それを考えると、橋ができても、利用できない。これは非常に個人的な事情なのだが、僕にとっては逆に橋の存在が不便さとなって跳ね返ってきたわけである。

 個人的でない面として、一般的な利用がある。その一般の面に入っていなかった僕としては、高速道路に原付は入れないという壁にぶつかったわけである。そこに橋があるのに渡れないというもどかしだ。

「一般」や「普通」に漏れることは日々の中では多々ある。それは作った側の利用方法と、主旨が違う利用方法をするときに生じるようだ。

 発想の自由と言っても、世の中は、そこまでカバーしてくれないので、注意が必要だ。