川崎フォトエッセイ  その195  私道    ←前 →次  HOME

 アスファルトで舗装された道路は、ほとんどは自動車道路である。人が歩く道ではない。これを肝に銘じておかないと、余計なストレスを味わうことになる。自動車道の多くは、その横に歩道がある。

 しかし、中途半端な幅しかない道路では、路肩を歩かされることになる。すぐ横を車が走っているのだから、いつ接触してもおかしくない。

 車が入り込めないほど狭い道は、当然歩道ということになる。しかし歩道用に作られたわけではなく、狭すぎて車が入れないだけなのだ。この種の道の多くは、私道になっている場合が多い。

 一番怖いのは、車が何とか通れる道で、当然車とすれ違うときは、壁面にへばりつくほど寄らないと、接触してしまう。下手をすると、他人の玄関口にまで逃げ込まないと、車をやるすごせない場合もある。

 その意味で、車が通れないほど狭い道は、歩行者にとって貴重な存在だといえる。