川崎フォトエッセイ  その223  縁起物    ←前 →次  HOME

 縁起のいいアイテムは、その縁起を知らなくても、縁起がいいものである。どこの家庭でも、一つや二つその種のものが飾ってあるはずだ。

 二十一世になろうとしているのに、この種のアイテム類は消えない。それは科学的な因果関係など飛び越えて、文化になっているためだ。また、特定の信仰を持たなくても、縁起のいいもの、験のいいものは生き残っている。

 科学の個々の分野での最先端と、縁起物のエビスさんがどこかで結びついている。それは「最後は運」で決まったようなことがあるからだ。

 それと、精神的な構え方にも、縁起物は影響する。善くあろうという気持ちが、縁起物を設置することによって、精神内にも書き込まれるような感じになる。

 個人的に験のいいアイテムも存在し、それは、きわめて今風な形を取っている場合もある。