密度が濃すぎると、それがいったい何なのかが分からなくなるときがある。つまり、情報が詰まりすぎていると、情報として取り出しにくいのだ。読みにくい情報、または読みとりにくい情報となる。
密度の高い情報は、濃い情報とも呼ばれ、その分野に詳しい人は、決してそれは濃くはなく、それが標準となっているため、読みとることは安易である。
濃い世界には、濃い世界独自の言葉があり、そこだけで通用している。これも外部から覗いただけでは、不可解な呪文としてしか認識できない。また、同じ一般的な言葉でも、その濃い世界での使われ方があり、理解に苦しむ場合もある。
あるジャンルの最先端をいく情報は、言葉が追いつかないため、よくある言葉で代入するため、誤解を招きやすい。
濃い世界も、一般化されると風化してしまい、枯れてしまう。僕はその種のものが好きなのだが……。