川崎フォトエッセイ  その243  携帯電話    ←前 →次  HOME

 携帯電話が今ほど普及しなかったときに比べて、電話利用の回数が増えたように思える。たとえば、出先の人に連絡しようとしても、なかなか捕まらないものである。その人からの電話を待つしかなかったのだが、今では、ダイレクトに捕獲できる。これは、飛行機があるから海外旅行者が増えたのと同じである。

 喫茶店にはいると、誰かが携帯で話しているし、着信音がどこからともなく聞こえてくる。店内に公衆電話があっても、携帯からかけている人が多い。まあ、座ったままかけられるし、短縮ダイヤルで、電話番号を調べなくてもかけられるためだろう。

 これほど普及すると、インターネットと同じで、他の多くの人が使っていることがわかれば、自分も使わないと、その輪の中に入れなくなったりする。要するに自分のため以上に、周りの人と歩調を合わせるために導入することが多い。

 本当に必要なのかどうかは二の次で、とりあえず、ないと困るので、その問題をクリアするために、導入する。これはかなり説得力がある買い物になる。