川崎フォトエッセイ  その258  小売り    ←前 →次  HOME

 最近は一戸建ての小さな店屋さんが少なくなった。確かにマンションの一階でテナントとして入っている店屋さんは多いが、この種の店は、閉店時間を過ぎると無人になる。ところが一戸建ての店屋さんは、たいがい二階が住居になっていて、ドンドンと叩けば出てきてくれる。

 まあ、ドンドンとやれるのは、近所の顔見知りの人に限られるようだが、商っている場所と住居が同じだと、当然同じ町内の人間ということになり、融通がかなり利く。

 しかし、小さな電気屋とかでは、大型店でセール中の品を買った方がやすいので、町内の電気屋では買わなくなる。そのため、その前を通りにくくなる。

 布団屋さんも同じで、その町内に住む限り、その布団屋さんで買うのが人情だ。しかし品数とか値段の誘惑で、大型店へ行ってしまいやすい。衣料品やさんも同じだ。

 そして、流行らなくなった町内の店屋さんは、商家なのか、民家なのかが、分からなくなる。