人は感情の生き物でもある。感情生活が、そのまま生き方に影響する。そのため感情によって生き方を変えたりすることもある。この「感情」は曲者で、単なる反応であったとしても、日常生活を乱してしまうようだ。
「足もとをすくわれるような気持ち」という言葉がある。救ってくれるわけではない。その反対だ。足もとをすくわれると、当然立ってられない。転倒しないまでもぐらつく。
足下をすくうのは、敵よりも身内の人間や、身近な人が、犯人である場合が多い。つまり、油断しているところを、やられるのだ。
この油断は、こちらの思いこみも加わり、身内のことをあまり知らなかったり、信頼しきっている場合に発生しやすい。
感情面での、正確な事実関係を知らないまま、歩いていると、どこかでそんなことが起こるのだろう。既に起こっていることを、すくわれるまで知らないだけなのだ。