川崎フォトエッセイ  その325  人と犬    ←前 →次  HOME

 犬はバイクや車を見て、どう思うのだろうか。そういう形をした動物と見ているかもしれない。

 バイクや自転車なら、人がそこにいることはわかるはずだ。ただ、脚がタイヤになっている。そんな人間がいると勘違いされそうだ。その証拠に、同じ人でも徒歩の時は吠えない犬でも、バイクで通ると吠えたりする。

 車は正面から見ると、顔に似ている。昔のボンネット型のバスなど、犬に近い顔だ。本物の犬にしてみれば、巨大な顔をした仲間が、凄いスピードで、走っていると感じているかもしれない。

 人は犬の気持ちにはなれないが、犬に人と同じ気持ちがあることを感じ取ることはできる。逆に、人と暮らしている犬は、自分は人間ではないかと、勘違いしてる場合もあるだろう。