川崎フォトエッセイ  その386  横顔    ←前 →次  HOME

 正面だけからではよくわからない情報でも、側面からならよく見える。横から見れば、より立体的に見えるためだろう。それは正面の補足ではない場合もある。

 横から見ても、それが正面と変わらないものもある。扱いとしては正面とかわらない側面だ。  どの方角からも見えないのが裏面だ。側面は見られることを、予測された構えになっているが、裏面は、見られてしまっても、見えていないことを前提にしている。

 人の顔も、正面と横顔とでは印象が全く違ってくる。同じ人だと思えないほど違う場合もある。 「意外な横顔」と言われるように、人の場合は、正面からではわからない「側面」がたくさんある。真正面から後ろ姿までに至る角度は、無限に角度がある。そんなことを考えていると、人は微妙な角度での側面のほうが多くなる。リアルとは、そう言うことだろう。