川崎フォトエッセイ  その487  用心      HOME

 用心していることは、それなりに気にしているので問題は少ないが、本当にやってくるトラブルは思いもかけない出来事のほうが多い。

 異常なほどの心配性な人でも、心配の圏外の事柄に対しては、無頓着である。頓着していない事柄でトラブルを起こした経験があると、今度は何に対しても心配しやすくなる。理由や原因がなくても、いつ何処で何が起こるのかが予測できないことを知るからだ。

 しかし、心配を続けると、心配に疲れることになり、飽きてくる。しばらく特に何も起こらない場合、油断が生まれる。

 心配していたことが実際に起こった場合、それほどショックはない。予測できた心配事だからである。

 予測できないことに関しては用心のしようがない。そのため、汎用性の高い用心を心がけるのだろう。これは、具体性はないのだが、トラブルが起こるようなパターンを読むという感じである。