川崎フォトエッセイ  その486  自由      HOME

 自由というのは、不自由なときに感じるものらしい。人は基本的には自由な生活をしており、考え方や好みも自由である。当然何をどうするのかも自由である。

 しかし、普段は自由など意識しているだろうか。やらなければいけないことが山積みされていたり、他者の思惑に縛れていたり……とかで、何処までが自分の自由意志で動いているのかがわからなくなることがある。

 人は社会に出ている限り、基本的にも自由ではあり得ないことは薄々感じている。どの不自由さを選択するかの自由しか残っていない。ただ、こういう物言いは暗くなるので、自分の意志を上位に持ってきて、自分がリードしているように見せかけないと覇気が落ちる。

 むしろ、自由行動はやりにくいのかもしれない。自由であるだけに、自分で決めないといけない。何をするにつけ、いちいち思案するのも不自由な気がする。