川崎フォトエッセイ  その490  目的      HOME

 同じ結果を得ることができるのなら、過程は問題ではないという意見と、ある過程を経ないと結果を得ても充足度がないという意見がある。

 困難を克服して得たものと、簡単に入手したものとでは確かに思い入れの差は出るだろう。得たかったものが精神的なものなら、過程も大事になるが、通常の入手方法で得られなかった精神的なものが、簡単に手に入るなら、過程の困難さから開放される。

 ある目的のためにあるものを得ようとするが、その目的はさらに次の目的へと向けられることもあり、最初の目的が次の目的の過程になる。

 精神的なものは塗り替えることや変換することは可能な場合が多く、単なる気持ちの問題は柔軟性がある。それは、次なる目的のためにキャラクタを変えてしまうようなものだ。  目的は消滅しやすいが、死んだはずの目的が何かの形で復活することも多い。