川崎フォトエッセイ  その534  柵の突破      HOME

 その気になれば入ってしまえるような柵がある。一部だけ策が施されているだけだと、実際には柵としての機能は失っているのだが、柵をしたい気持ちは活きている。

 ほとんどの柵は乗り越え、突破することは可能である。ただそれには少しばかりの手間や体力が必要で、それがプレッシャーになって、行動を起こしにくい。

 自転車の鍵なども、その気になれば、はずすことはできるが、その作業にはいるときの切り替えが面倒である。

 人の場合も、何らかのガードをしている人に対しては、それをはずしてまで突っ込むのは面倒だ。柵をすることによってその人は守られていると言うよりも、面倒を回避したいためだけかもしれない。説明すると長くなるような事柄だとなおさらである。

 しかし、そういう柵以外に、基本的に守られている柵もある。それを突破してくる人がいるとすると、お互いに基本的なところで疲れることになる。