川崎フォトエッセイ  その608  隠された情報      HOME

 伺い知れない事柄に対しては、想像力をかき立てられるようだ。その全貌が晒されている場合は情報量が多いため、自分との関係が把握でき、対処しやすい。

 逆にそれが何であるのかが、全く分からない場合、意識的にはならないかもしれない。しかし、その一部が見えている場合、見えていない箇所が気になる。

 隠されている箇所は興味を抱きやすい。それは不安であると同時に期待でもある。自分との関わりがまだ確定しない関係は楽しみでもあり、不安でもあるのだ。

 自分と関連づける行為は、次の生き方や行為に関係してくる。その意味で、関連づけは内部の行為だが、外部と接触することを考えた上での行為だと言える。

 隠されたものに対する興味は、それに関わることによって、大げさな言い方だが、生き方にまで影響するため、感覚も活き活きしている。