川崎フォトエッセイ  その607  生き様      HOME

 そこが生活の場となった場合、場所的な慣れが生じる。異様なもの、特殊なものでも、暮らしの中に溶け込んでしまうと違和感は少なくなる。

 自分が住む世界は快適であって欲しいと思うものだ。不満を感じながら暮らすのは得策ではなく、またその場所に住んでいる自分自身を否定的に見てしまうため、住処としての落ち着きが失われかねない。

 人は環境に合わせることが出来る。そのため住処と人格は必ずしも重ならない。

 ある種の理想があり、それにかなう環境を手に入れる行為は、非常に意識的である。理想のイメージを求め、それに向かったり、手に入れる行為は、その人の存在としての充実感が味わえる。

 こうでなくてはならないと思う選択は、その人の生き様を具体的に現している。その生き様事態、今の環境に対する影響で動かされていることもある。