川崎フォトエッセイ  その636  見聞      HOME

 目で見ているものは、何かに似ているものだ。それは今まで見てきたものの中に引っかかるためだろうか。全く初めて見る景色でも今まで見てきたものの組み合わせだったり、大きかったり小さかったり、広かったり狭かったりとかの違いがあるだけかもしれない。

 見たものは知っているものと言うことになるが、知り方のレベルが問題となる。見慣れたものでも、そのもののもっとリアルな事柄などに関しては知らないことも多い。

 これは、見たものだけではなく、聞いたものでも同じだ。日常的によく聞いている事柄であっても、よく知っているとは限らない。

 さらによく見聞しているものなのに、様子が今までと違うものに接すると、その違いに興味を抱くことがある。それは、似たものよりも違っているもののほうが、違和感を抱くためで、それを解き明かしたいと思う好奇心の現れだろうか。