川崎フォトエッセイ  その659  野原      HOME

 町中では野原を見つけにくい。しかし田畑がその代わりになるときもある。まだ何も作物を栽培していない状態は、野原と同じように雑草が生えているからだ。

 本物の野原がある環境なら、周囲の自然環境も豊かである。それだけ人工的なものが少ないわけで、幹線道路でなくてもクルマがひっきりなしに通っているような状態ではないだろう。

 住宅街にあるような田畑は、そこへ行くまでの道は、幼い子供一人では危険な場所であり、保護者が必要だ。

 人と自然とのふれあいの間に人工的な障害がある。または、人工的なもの(クルマとか)に乗ることにより、自然の豊かな場所へワープすることもある。

 ある行為をなすとき、ダイレクトにそれができなくて、何段階もの過程を経ないと到達できなく、またその過程が、目的とは全く違う行為であった場合、本来の目的とは逆の行為を経ないと行けないことにもなりかねない。

 以前ならすぐそこにあったものが、回り道が多すぎて、大層な場合もある。