川崎フォトエッセイ  その697  草食      HOME

 野菜を生で食べるのは、何となく鶏の餌のように感じてしまう世代がある。漬け物やおひたしにしないと、食べ物として認めにくいのだろうか。

 草食動物は、葉っぱとかを調理しないで、そのまま食いちぎる。人が生でかじれないのは、味覚的な問題が加わるためだ。あくが強すぎたり、匂いがすごかったりで、そのままでは舌の上に乗らないのだ。

 人が食べることが出来る植物は野菜として分類されている。動物の場合も好みとする植物があるようで、その動物から見れば、それは野菜である。

 植物の種類は非常に多く、人の口に入れられるものは、そのほとんどが栽培野菜である。

 野に生えている植物の中には、食べられるものが多く存在しているが、栽培できないものは、市場に出回りにくい。

 野の草を見て、食欲がわく人は希で、それは食べ物としての認知度が低いためだろう。