川崎フォトエッセイ  その718  ジャンル       HOME

 どのジャンルでも細分化が進むと、何のジャンルかが分からなくなることがある。

 あるジャンル内でのジャンル名と、別のジャンル内でのジャンル名とが、同じ名前のこともある。

 ある分野に詳しくない人でも、そのジャンルのジャンル名ぐらいは知っている。どちらの方向であるか、何を指しているかは分かる。その中身は知らなくても、箱の名前は分かるようなものだ。

 ジャンルが細かく別れていくと、そのジャンルに詳しい人にとっては便利かもしれないが、知らない人はジャンル名の障壁に突き当たり、世界の広さに唖然となる。

 そのジャンルに興味のある人なら、奥の階層まですいすいと行けるだろう。階層を下りすぎると、マニアックな世界になり、逆にその階層は、一般の人は知らなくても、恥にはならないレベルとなる。

 普通の人にも分かる表現は、よく知っている人にとっては邪魔くさいのだろうか。この種の表現が、人に疎外感を与えることもある。