川崎フォトエッセイ  その727  おいしい       HOME

 人の味覚は様々で、おいしいと思えるものもあれば、そうでないものもある。同じ食べ物でも、体調やタイミングによって、味覚は変わる。味は同じはずなのだが、受け入れ方が異なるのだ。

 味覚に無頓着な人もいる。基本的には空腹を満たすために食べるため、味は二の次で、それがメインではないためだ。食べるものが存在するだけでも有り難いとか、食べていけるだけでも十分だと思う人もいるはずだ。

 同じ食べるのならよりおいしいものを…という展開は、オプションのようなものであり、基本ではない。

 また、それ以前に食欲がなく、食べる意欲を失う状態もあるため、そんなときでも食べることが出来る食べ物は有り難い。これはおいしさとは関係がない。

 貧しい食生活とは、お金がないため、安いものしか食べられない状態や、味覚に無頓着で、味への執着がない場合だ。それに対して、他人はとやかく言う必要はないだろう。