川崎フォトエッセイ  その746  仕草       HOME
 まぶしすぎる光を受けると、ものが見えなくなる。暗くて見えないのではなく、明るくて見えないのだ。

 見えなくなっても、そのものが消えて無くなっているわけではない。

 光り輝き、眩い人がいる。別に物理的に発光しているわけではない。社会からスポットライトを受けて照らされている存在だ。

 注目されている人は光り輝く。本人の精神状態が光に満ちていなくても、照らされることによって反射光が生じる。

 内面的に光り輝いている人というのは曖昧だ。銭湯とかで、その人を見ても、内面的な輝きなど見えないかもしれない。これは血の循環がよく、肌に艶があるかどうかの違いでしか分からない。

 社会的なスポットライトとは別に、個人的スポットライトがある。個人的に憧れの対象になる人とかがそうだ。しかし、その場合でも、何らかの社会的光が加わっていないと、輝かないものである。

 自分の中にも社会的スポットライトは連動している。