川崎フォトエッセイ  その789  絡む影       HOME

 日常の中には影のように何かが絡んでいる。具体的な影はわかりやすいが、精神的な影は把握しにくい。過去の何かが絡んでくるとかだ。

 その影も含めて、現実のリアルな世界があるように思える。影が全くない状態はクリアかもしれないが、現実として、それはあり得ないだろう。

 精神的な影は気持ちだけの問題ですめばたやすいことで、実際には大したことは起こらない。だが、その影が具体的に絡んでくると、動かざるを得なくなる。つまり気持ちだけではなく、行為を伴わなければ、その「絡み」を処理しきれないからだ。

 それを単なる気持ちだけの問題として残していると、その絡みの影は日々成長したり、思わぬ動きに出たりする。

 絡んでくる影はアクティブで、気持ちだけの問題ではすまなくなる。

「影」は表側の世界ではなく、裏側の世界で、正式なサポートがなかったり、公表する必要のない事柄である。実際にはその影の箇所がメインと直結していることが多い。