川崎フォトエッセイ  その823  復活駄菓子屋       HOME

 子供の頃、すでに消えかかっていた駄菓子屋さんが、繁華街や行楽地などで復活している。

 商売になることなら、何でもするというのが「商売」の性癖で、商売人は常に新しい商売を企てている。それが成功した場合、需要があったためである。当然「需要」を見込んで企てるのだが。

 これも当然の話なのだが、子供はそれほど大金は持っていない。昔の駄菓子屋さんは、隠居仕事的な面があり、駄菓子屋さんがメインの仕事だったとは思えない。そのため、わずかな収入でもかまわなかったわけだ。

 ところが商売としてきっちり駄菓子屋さんを経営するのなら、子供よりも大人を相手にしないといけない。

 本当に子供がほしがっているものよりも、大人が子供心となってほしがるものが置かれることになる。

 昔の素朴なおもちゃや食べ物を、今の子供は果たして喜んで買うだろうか。