川崎フォトエッセイ  その839  尾籠事       HOME

 次の駅までが一時間ほどかかる場合、長距離列車の部類に入るだろう。これはトイレの問題と絡んでくる。

 本来の長距離列車ならトイレはあるだろうが、私鉄列車の場合、全くないこともある。

 一時間という距離は微妙で、乗車前トイレに入り忘れると、その後苦痛な一時間になりかねない。トイレを我慢するだけの時間は決して快適とは言えない。

 通勤距離を走る列車でも、ビールとかを飲んだ後に乗ると、トイレが近くなることが多い。途中下車できれば問題はないが、次の駅まで三十分かかるとなると、我慢しきれないこともある。

 人間はいくら文明が進んでも、生理現象はつきまとう。列車内の単なる荷物ではないのだ。

 それは尾籠事なのだが、尾籠な現象を無視したシステムは基本のサービスができていないことになる。