川崎フォトエッセイ  その841  空室       HOME

 刻一刻変わる事柄と、滅多に変わらない事柄とがある。全ての事柄は変化するとはいえ、生活レベル上での「変化なし」の状態もある。それは意味としての変化だろうか。

 状態を知らせる看板、たとえばアパートの空室状態などは、実際に問い合わせてみないと分からないものである。いつ誰が契約し、既に空室ではない可能性もある。

「空室あり」と書かれた看板は、そうではなくなった場合、取り替えないといけない。看板に偽りありとなるからだ。

 しかし完全に看板として建物とかに固定され、簡単に取り外せないような場合、常に空室があることを示すことになる。

 一軒のアパートの部屋など、毎日変化するわけではない。駐車場の「満車」とかの情報とは質が異なる。

 ある状態が継続することが分かっているとき、動きがあるはずの看板メッセージも固定される。

「看板に偽りあり」は日常生活上ではよくあることで、それに慣れていることも確かだ。