川崎フォトエッセイ  その874  デザイン       HOME

 普段からよく見知っているものが、違うレイアウトで組み合わされているのを見ると新鮮だ。

 知っているものだけに、構図に対しての驚きはあるが、謎ではない。

 シンプルなレイアウトとは、やはり必要に迫られての処理で、レイアウトが優先し、デザインが優先したものには必要性が感じられないため、拒絶反応に近いものを感じやすくなる。

 デザインの必要性は、簡単に言えば、デザイナーにとって必要なのだ。

 デザインによって、物が悪いものでも、よく見せられる。このトリックを知っている人は、デザインによって誤魔化されまいとする。そこにかけひきが生じる。

 この時代は、訳の分からないものが多い。それだけにデザイナーが仕事をしすぎた街は、本質が隠されてしまう。

 デザインによって物の売れ行きが変化するかもしれないが、本当に必要なものは、その機能を満たしたものなら、形は二の次だと思うのだが、そうするとデザイナーの仕事を奪うことになる。